「ポイントでお得」はもう古い情報かもしれません
「ふるさと納税は、ポイント還元がいいサイトを選べばお得」——数年前まではよく聞いた話ですが、その前提は2025年10月に変わりました。
ポイント目当てで比較サイトを探し回る必要がなくなった一方で、「結局どこで、どう申し込めばいいのか分からなくなった」という声も聞きます。
結論から言うと、いまのふるさと納税は、寄付の申し込みから税金の控除を受けるための手続きまで、スマホ1台でほぼ完結します。ただし、手続きには申請できる人の条件と期限があり、ここを見落とすと「寄付しただけ」で控除が受けられなくなります。
この記事では、
- 2025年10月に変わった「ポイント」まわりのルール
- スマホでの申し込みからワンストップ特例申請までの流れ
- オンライン申請に必要なもの、うまくいかないときの落とし穴
- ワンストップ特例が使えない人の条件
を、総務省などの公式情報をもとに、1ステップずつ解説します。
⚠️ 税金の制度は改正されることがあります。本記事は2026年9月時点の情報です。実際に手続きする際は、必ず寄付先の自治体やご自身が利用するサービスの最新の案内もあわせてご確認ください。また、控除額の試算や複雑な確定申告が必要なケースについては、最終的に税務署や税理士など専門家にご確認いただくことをおすすめします。
スマホで今すぐ確認したい2つのこと
本題に入る前に、今日中にスマホでできることが2つあります。あとから「もう1月10日を過ぎていた」と気づいて後悔しないための、最初の一歩です。
1. 寄付先の自治体の数を数える:利用したふるさと納税サイトのアプリやマイページを開き、「寄付履歴」「購入履歴」などのページ(名称はサイトによって異なります)から、今年ここまでに寄付した自治体の数を確認します。同じ自治体に複数回寄付していても、自治体の数としては1件とカウントされます(詳しくは後述)。
2. オンライン申請に対応しているか確認する:寄付先の自治体のページ、または利用したふるさと納税サイトの「ワンストップ特例」案内ページを開き、オンライン申請に対応しているかを確認します。対応していない場合は、後述の郵送での申請に切り替える必要があります。
この2つを先に確認しておくと、この先の説明が「自分ごと」として読みやすくなります。
まず知っておきたい変更点:仲介サイトの「ポイント付与」は2025年10月から禁止されています
ふるなび・楽天ふるさと納税・さとふるなどの仲介サイト(ポータルサイト)が、寄付に対して独自にポイントを付与して寄付を募る方法は、2025年10月1日から禁止されています。総務省がふるさと納税の指定基準を見直し、寄付者に経済的利益(ポイントなど)を提供する形での募集を制限したためです(総務省 村上総務大臣閣議後記者会見、2025年7月15日、取得日2026-09-08)。
実際に楽天ふるさと納税でも、2025年10月1日から「楽天市場のお買い物ポイント付与」「スーパーSALEなどの買いまわりカウント」「SPUポイント付与」がふるさと納税の寄付に対しては対象外になったと公式に案内されています(楽天ふるさと納税 公式おしらせ、取得日2026-09-08)。
一方で、クレジットカード決済に対して通常付与されるカード会社のポイント(ふるさと納税以外の買い物でも同じように付与されるもの)は、引き続き付与されます。禁止されたのは、あくまで「寄付を集めるための仲介サイト独自のポイント上乗せ」です。
⚠️ ネット上には、いまも「ポイント◯%還元でお得」とうたう2025年9月以前の情報が数多く残っています。比較記事や動画を参考にする際は、その情報がいつ書かれたものかを必ず確認してください。
スマホでの申し込みの流れ(全体像)
ふるさと納税そのものの申し込みは、スマホのブラウザやアプリから次のような流れで進みます。
1. 寄付先の自治体を選ぶ(返礼品や、応援したい地域・使い道で選ぶ)
2. 寄付を申し込み、決済する(クレジットカード決済が主流。前述のとおり、カード会社の通常ポイントは付与されます)
3. 寄付金受領証明書が発行される(郵送または電子発行。確定申告をする場合に必要な書類です)
4. 税金の控除を受けるための手続きをする(ワンストップ特例、または確定申告)
ここまでは、多くの方が実際に経験のあるステップだと思います。落とし穴になりやすいのは、次の「4. 手続き」の部分です。
ワンストップ特例制度とは(対象になる人を先に確認)
ワンストップ特例制度は、確定申告をしなくてもふるさと納税の控除が受けられる仕組みです。ただし、誰でも使えるわけではありません。
総務省の公式情報によると、ワンストップ特例が使えるのは、
- 確定申告が不要な給与所得者等であり、
- 1年間にふるさと納税をした自治体の数が5団体以内
の場合に限られます(総務省「ふるさと納税のしくみ」、取得日2026-09-08)。
ワンストップ特例が使えない人(=確定申告が必要な人)
以下に当てはまる方は、ワンストップ特例は使えず、確定申告が必要です。
- 確定申告をする人、または住民税の申告をする人(医療費控除を受ける、住宅ローン控除の1年目、副業の所得がある、など)
- 1年間に寄付をした自治体の数が6以上の人
「ワンストップ特例の申請書を出したから安心」と思っていても、後から医療費控除などで確定申告をすることになった場合は、ふるさと納税の分もまとめて確定申告に含めて申告し直す必要があります。ワンストップ特例の申請だけでは控除が反映されません。
⚠️ ワンストップ特例を申請した自治体が6団体以上になった時点で、それまでに提出した申請もすべて無効になります。 「5自治体分はもう申請済みだから、6件目だけ確定申告すればいい」というわけではなく、その年にふるさと納税をした自治体をすべてまとめて確定申告する必要があります(総務省「ふるさと納税ワンストップ特例の取扱いについて」、取得日2026-09-09)。

*図解の出典・取得日は本文の該当出典と同じです(取得日2026-09-09)。*
スマホでオンライン申請する方法(対応している自治体のみ)
ワンストップ特例の申請は、マイナンバーカードを使ってスマホだけでオンライン完結できる場合があります。
必要なもの
- マイナンバーカード
- マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン(NFC対応機種。対応状況は公的個人認証サービスポータルサイトの対応機種一覧で確認できます/取得日2026-09-09)
- 2種類のパスワード
– 券面事項入力補助用パスワード(数字4桁)
– 署名用電子証明書パスワード(英数字6〜16桁)
大まかな流れ(一例)
自治体や利用するふるさと納税サイトによって画面や名称は異なりますが、多くの場合、次のような流れになります。例えばふるさとチョイスの場合は公式アプリのマイページから申請でき、サイトによっては「自治体マイページ」といった外部の申請サービスへ案内されることもあります(ふるさとチョイス公式のオンライン申請案内をもとに一般化。取得日2026-09-09)。
1. 寄付先が案内している専用アプリ、または「自治体マイページ」を開く
2. マイページ上でワンストップ特例のオンライン申請を選ぶ
3. スマホでマイナンバーカードを読み取り、2種類のパスワードを入力する
4. 申請完了(郵送不要)
⚠️ すべての自治体がオンライン申請に対応しているわけではありません。 対応していない自治体を選んだ場合は、次の章の郵送での申請が必要です。オンライン対応かどうかは、寄付する前に寄付先自治体のページで確認しておくと二度手間になりません。
⚠️ 署名用電子証明書パスワードは、5回連続で間違えるとロックされます。 ロックされた場合、マイナンバーカード利用者証明用パスワード(数字4桁)が分かれば、スマホアプリとコンビニのキオスク端末(マルチコピー機)を組み合わせて初期化できます。利用者証明用パスワードも分からない場合は、住民票のある市区町村の窓口で解除してください(マイナポータルよくある質問、取得日2026-09-09)。あわてて何度も入力し直さず、パスワードに自信がない場合は事前に控えを確認してから進めてください。
郵送でワンストップ特例を申請する場合
オンライン申請に対応していない自治体に寄付した場合や、書面での手続きを希望する場合は、これまでどおり申請書を郵送します。
- 寄付先の自治体から届く(または自治体サイトからダウンロードする)申請書に記入する
- マイナンバーカードの写しなど、本人確認書類のコピーを添付する
- 寄付先の自治体へ郵送する
申請期限は、寄付をした翌年の1月10日必着が基本です。総務省の通知では、自治体は「申告特例対象年の翌年1月10日までは変更届出書が提出される可能性がある」ことを前提に、申請内容を確定させたうえで通知書を送付する運用になっており、この日程が郵送申請の実務上の期限の目安になっています(総務省「ふるさと納税ワンストップ特例の取扱いについて」、取得日2026-09-09)。年末に駆け込みで寄付した場合、申請書の準備・郵送が年明けにずれ込みがちなので注意してください。
⚠️ 「郵送は消印有効か、必着か」は自治体によって案内が異なる場合があります。「消印有効」と明記されていない限りは、1月10日必着(=当日中に自治体に届いている必要がある)と考えて早めに動くのが安全です。不安な場合は寄付先自治体に直接確認してください。
期限に間に合わなかった場合は、ワンストップ特例は使えなくなり、確定申告が必要になります(期限は原則、寄付をした翌年の3月15日まで)。
見落としがちな落とし穴
落とし穴①:寄付のたびに、毎回申請が必要
ワンストップ特例の申請は、寄付1件ごとに必要です。同じ自治体に複数回寄付した場合も、その都度申請します。「1回申請したから今年はもう大丈夫」ではないので注意してください。
なお、同じ自治体へ複数回寄付した場合、自治体の数としては「1自治体」でカウントされます。 「5自治体以内」かどうかを数えるときは、申請した回数ではなく、寄付した自治体の数で数えます(総務省「ふるさと納税ワンストップ特例の取扱いについて」、取得日2026-09-09)。
落とし穴②:申請後に引っ越し・結婚をした場合
ワンストップ特例の申請をした後、住所や氏名が変わった場合(引っ越し・結婚など)は、変更内容を届け出る追加の手続きが必要です。この届け出の期限は、寄付をした翌年の1月10日までです(地方税法附則第7条にもとづく制度。総務省「<ワンストップ特例を申請する皆様へ>【ご注意ください】」、取得日2026-09-09)。期限までに届け出なければ、ワンストップ特例による控除が正しく反映されないおそれがあり、その場合はあらためて確定申告が必要になります。
落とし穴③:控除には上限があり、上限額は人によって違う
ふるさと納税の控除には、年収・家族構成・他に受けている控除の状況などによって決まる上限額があります。「みんなこの金額まで大丈夫」という一律の金額はありません。 上限を超えた分は控除の対象にならず、単なる寄付(自己負担)になります。
各ふるさと納税サイトが提供している控除額シミュレーターは、あくまで目安です。実際の控除額は確定申告や住民税決定の結果として確定するため、心配な方や金額が大きくなりそうな方は、目安の上限より少し余裕を持たせるか、税務署・税理士など専門家にご相談ください。
まとめ
- 2025年10月から、仲介サイト独自のポイント付与は禁止されています。「ポイントでお得」という以前の情報は、いま見ている記事や動画がいつのものか確認してから参考にしてください
- ワンストップ特例が使えるのは、確定申告も住民税の申告も不要な人・寄付先が5自治体以内の場合だけです。寄付をした自治体の数が6以上になった場合や、確定申告(住民税の申告を含む)が必要になった場合は、ふるさと納税分もまとめて確定申告が必要です
- オンライン申請にはマイナンバーカードと対応スマホが必要で、対応していない自治体もあります。郵送の場合は翌年1月10日必着が基本で、住所変更などの変更届も翌年1月10日までです
今日の1アクションは、記事の最初に挙げた「寄付先の自治体の数」と「オンライン申請に対応しているか」の2点を、実際にスマホで確認してみることです。
もっと踏み込みたい人へ(任意)
ここまで紹介した内容は、総務省の公式情報と各自治体・ふるさと納税サイトの案内だけで、無料で完結します。まずはここまでで十分です。
そのうえで、「毎年たくさんの自治体に寄付するので管理が大変」「控除上限の目安をもっと詳しく試算したい」という場合は、ふるさと納税サイトの会員機能やシミュレーターを使うという選択肢もあります。
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【AI利用について】本記事は、構成案の作成・本文の下書き・整合性の検証にAIを活用していますが、掲載内容は執筆者本人が確認し、責任を持って公開しています。
出典
- 総務省「村上総務大臣閣議後記者会見の概要(令和7年7月15日)」ふるさと納税のポイント付与禁止を10月から予定どおり適用する方針を確認(取得日2026-09-08) https://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/01koho01_02001460.html
- 総務省「ふるさと納税の指定基準の見直し(令和6年6月28日付け告示等)」仲介サイトのポイント付与禁止の根拠となる指定基準見直しの通知(取得日2026-09-08) https://www.soumu.go.jp/main_content/000955669.pdf
- 楽天ふるさと納税 公式おしらせ「楽天ふるさと納税におけるポイント付与ルール変更のおしらせ」2025年10月1日からの変更内容(取得日2026-09-08) https://event.rakuten.co.jp/furusato/notice/20250901/
- 総務省「ふるさと納税のしくみ|ふるさと納税の流れ」ワンストップ特例の対象条件(5団体以内)・オンライン申請の開始時期を記載(取得日2026-09-08) https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/mechanism/procedure.html
- ふるさとチョイス公式「オンラインでワンストップ特例申請」オンライン申請に必要なもの・手順の一例(取得日2026-09-09) https://www.furusato-tax.jp/feature/a/onestop_online
- 総務省「<ワンストップ特例を申請する皆様へ>【ご注意ください】」特例が適用されない3類型(確定申告・住民税の申告/6団体以上/変更届未提出)と、変更届の期限(翌年1月10日)を記載(取得日2026-09-09) https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/file/20160818.pdf
- 総務省「ふるさと納税ワンストップ特例の取扱いについて」(地方税法の施行に関する取扱いについて(市町村税関係)抜粋)同一自治体への複数回寄付は「1」カウント・5団体超で全件無効・変更届出書の期限(翌年1月10日)と通知書送付時期(翌年1月11日〜31日)を記載(取得日2026-09-09) https://www.soumu.go.jp/main_content/000362730.pdf
- 公的個人認証サービスポータルサイト「対応NFCスマートフォン一覧」マイナンバーカード読み取りに対応した機種の一覧(取得日2026-09-09) https://www.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf
- マイナポータル よくある質問「マイナンバーカードの署名用電子証明書用暗証番号がロックされてしまいました」5回連続入力ミスでのロックと、スマホアプリ+コンビニのキオスク端末を組み合わせた再設定方法(取得日2026-09-09) https://faq.myna.go.jp/faq/show/4144?category_id=6&site_domain=default

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